

こんな疑問にお答えします。

ヘンリー・フォード博物館はヘンリー・フォードという複合施設の中にある施設です。ヘンリー・フォードには他にも工場ツアーやシアターなどがあり、デトロイトの目玉観光スポットです。
この記事でわかること
- ヘンリー・フォードとはどんな施設なのか
- ヘンリー・フォードに行くときに必要な情報
- ヘンリー・フォード博物館の見どころ
それではさっそくご覧ください。
ヘンリー・フォードとは?
ヘンリー・フォード(The Henry Ford)とは下記の4つの施設からなる広大な複合施設です。建物はアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定されています。敷地面積は49,000m2もあり、丸1日楽しめます。
ヘンリー・フォード公式HP施設名は自動車メーカーのフォードの創業者であるヘンリー・フォード(Henry Ford)から取っています。ヘンリー・フォードは自動車をより安価に大量生産できるシステムを世界で初めて開発・実行した偉人でもあります。

ヘンリー・フォードにある施設
- ヘンリーフォード博物館(Henry Ford Museum of American Innovation)
自動車、飛行機の進歩からアメリカの人権意識の変化まで、様々な展示を通してアメリカの発展の歴史を知れる博物館です。 - グリーンフィールドビレッジ(Greenfield Village)
エジソンの研究室やライト兄弟の自転車店が移築されており、開拓時代の村が再現されています。機関車乗車体験もできます。 - ルージュ工場ツアー(Ford Rouge Factory Tour)
1941年から稼働しているフォードの工場ツアーです。フォード110年の歴史の解説や生産ラインの見学などが含まれています。(工場内の撮影不可) - シアター(Giant Screen Experience)
4Kデジタルで楽しめるドキュメンタリー中心の映画館です。上映内容は日や時間によって異なります。
ヘンリーフォード博物館基本情報
チケット
チケットの種類と料金はこちら。
一般 | 62歳以上 | 5~11歳 | |
ヘンリーフォード博物館 | 27ドル | 24.25ドル | 20.25ドル |
グリーンフィールドビレッジ | 30ドル | 27ドル | 22.5ドル |
ルージュ工場ツアー | 22ドル | 19.75ドル | 16.5ドル |
シアター | 10ドル | 9ドル | 7.5ドル |
ちなみにメンバーシップに入るとルージュ工場ツアーは18.75ドル、他は無料で入場できます。年会費は65ドルくらいです。
場所・行き方
最寄りの空港はデトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港です。日本からの直行便も飛んでいます。
空港からヘンリー・フォードへは車で16分くらいです。バスもありますが治安面では車移動の方が安全です。アメリカではUberなどの配車サービスが発達しているので、移動手段としておすすめです。詳しくは以下の記事をどうぞ。
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開館日・時間
開館日・時間 | 休業日 | |
ヘンリーフォード博物館 | 毎日9:30~17:00 | サンクスギビングとクリスマス期間 |
グリーンフィールドビレッジ | 木~月の9:30~17:00 火・水はメンバーシップ加入者のみ入場可 |
1/1~4/15 |
ルージュ工場ツアー | 月~土の9:30~17:00 (最後のツアーは15時出発、工場へはバスで15~20分) |
日曜, 1/6~2/2, 5/31, 11/9午後, 11/25, 12/25~1/2 |
シアター | 日によるのでこちらを参照 | サンクスギビングとクリスマス期間 |
治安
デトロイトはアメリカで一番治安の悪い地域と言われています。デトロイト近くにあるヘンリー・フォードはどうなのでしょうか?
実際に行ってみて、ヘンリー・フォードの敷地内は治安が悪いとは感じませんでした。街からは離れており、近くは空き地だらけなのでそもそも観光客以外はいなさそうでした。
アメリカでは貧しい方が多い場所の治安が悪くなりがちですが、ヘンリー・フォードの施設はある程度のお金を払わなければ入れないので比較的安心です。
ヘンリーフォード博物館の見どころ
ヘンリーフォード博物館内には様々なジャンルの展示があります。その中でもおすすめをピックアップしました。
アメリカの大統領車
アメリカ大統領車が展示してあります。テレビで大統領が車に乗ってパレードしているのを1度は見たことがあるのではないでしょうか。
こちらはレーガン大統領の時に使われていた車です。結構大きいです。暗殺を防ぐため、窓は全部防弾ガラスだそうです。
ケネディ大統領が乗っていた車もありました。ケネディ大統領暗殺事件が大統領車のセキュリティをより高めるきっかけになったそうです。
どちらもフォードのリンカーンというブランドの車だそうです。
さらに時代をさかのぼるとよりクラシックな車になります。それより前に使われていた馬車もありました。
クラシックカーたち
車が開発された当初から最近のものまでたくさんの車が展示されていました。

それぞれの車には「どんな仕組みになっているのか」や「どんな背景があって開発されたのか」についての解説がありました。
フォード車以外にもホンダのアコードやトヨタの初代プリウスなど日本メーカーの車も多数展示されていました。
フォードのスポーツカーコーナーもありました。
飛行機
世界で初めての動力飛行を実現したライト兄弟もアメリカ人です。ライト兄弟の功績を解説する展示もありました。
飛行機メーカーとして有名なボーイングが超初期に開発した飛行機の実物もありました。
ライト兄弟が1903年に飛行機を発明してから24年後に作られたのがこちらの飛行機です。すでに航続距離は1,000kmを超えていたそうです。当時の技術発展のすごさが伺えます。
蒸気機関車
こちらは実物の蒸気機関車です。人と比べるとわかるようにかなり巨大です。1941年頃から主に石炭の輸送に使われていたそうです。運転席に入ることもできます。
その他の見どころ
他にも以下の展示があります。
- レジャー用車
- 昔の信号やガソリンスタンド
- ゲームでカーレース体験
- 紙飛行機を作って飛ばす体験
- アメリカにおける人権の歴史
- アメリカ製家具の歴史
人権の歴史についての展示(With Liberty & Justice for All)では例えば以下の展示がありました。
アメリカではかつて待合室が人種によって分けられていたそうです。中はこのようになっています。
白人用の部屋にだけ背もたれ付きの椅子があります。人種差別が堂々と行われていたことも紹介されています。
アメリカ全体の歴史を知れる博物館でした。しっかり見ていたら1日掛かりそうです。
ヘンリーフォード博物館レポ動画
ヘンリーフォード博物館に行った時の様子をVlogにしたので、より詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
おわりに:夫婦でも子連れでも楽しめます
私たちは夫婦で行きましたが、子連れのお客さんもたくさんいました。大人は実物の乗り物と解説で楽しめますし、お子さんは蒸気機関車の運転席に乗ったり、紙飛行機の飛距離を競うブースがあったりで楽しめると思います。デトロイトにお越しの際はぜひ行ってみてください!