こんな疑問にお答えします。
この記事でわかること
- 航空便・船便でアメリカへ送れないもの・持っていけないもの
- アメリカへの引っ越し時の輸送方法4つ
- 日本に残すものの保管・処分方法5つ
航空便・船便でアメリカへ送れないもの・持っていけないもの
以下のものは航空便・船便でアメリカに輸送できませんでした。
引っ越し荷物に入っていると没収されてしまうかもしれないので抜いておきましょう。
口に入れるもの
- 飲食物全般
- サプリメントやビタミン剤など
高価なもの
- 現金
- 貴金属
植物・動物
- 植物(種子、ドライフラワーなど)
- ワラ製品(ゴザなど)
- イ草(畳など)
- 絶滅危惧種を材料とした加工品(毛皮、象牙など)
可燃・発火物
- 発火物(ライター、花火など)
- 可燃物(マニキュア除光液、炭など)
- 圧縮ガスが封入された製品(ヘアスプレー、ヘアムース、殺虫スプレーなど)
その他
- 多量の消耗品(シャンプー、化粧品など)※
- 多量の医療品※
- 土(靴、自転車などに付着したものを含む)
- コピー製品
- リチウムイオン電池(航空便のみNG、船便ならOK)
※3か月分程度までなら入れても大丈夫です。
アメリカへの引っ越し時の輸送方法4つ
アメリカへものを運ぶには以下の4つの選択肢があります。
- 航空便
- 船便
- 機内預け荷物
- 手荷物
それぞれの特徴は以下の通りです。
到着までの期間 | 輸送費 | 食品 | |
航空便 | 約2週間 | 高い | 不可 |
船便 | 約2か月 | 航空便より安い | 不可 |
機内預け荷物 | 即日 | 1~2個まで無料 | 可 |
手荷物 | 即日 | 1~2個まで無料 | 不可 |
航空便
送れる量に対して料金が高いですが、数週間で現地に届きます。
バッテリーは送れないので注意してください。ノートパソコンなどに内蔵されているバッテリーもNGです。
そもそも扱いが荒いので、電化製品や食器はできるだけ入れない方がいいです。
船便
大量の荷物を安く輸送できる方法です。
家具・家電など大きいものや直近で使わない日用品・洋服は船便で送ります。
業者に依頼すれば航空便、船便ともに禁止物が入っていないかチェックしつつ梱包作業もやってくれます。
機内預け荷物
航空便・船便でアメリカに送れないものの内、以下は機内預け荷物として持ち込めます。
- 原材料に肉を含まない食品
- サプリメントやビタミン剤など
- 消耗品※
- 医療品※
※航空便・船便には約3か月分だけ入れられます。あふれた分は機内預け荷物でも持ち込めます。
アメリカは肉の輸入にはかなり厳しく、原材料欄に「肉」という漢字が入っていると注意・没収されます。
ちなみに「梅肉」も注意されるそうです。動物の肉でないことを英語で説明するのがかなり難しいのでやめておいた方が無難です。
リチウムイオン電池もNGです。手荷物としてなら持ち込み可能です。
機内預け可能な物や量は航空会社によって若干異なりますので、詳しくは各航空会社のHPをご覧ください。
手荷物
船便・航空便でアメリカに送れないものの内、以下は手荷物として持ち込めます。
- 原材料に肉を含まない食品
- サプリメントやビタミン剤など
- 消耗品※
- 医療品※
- 現金
- 貴金属
- リチウムイオン電池
※航空便・船便には約3か月分だけ入れられます。あふれた分は手荷物でも持ち込めます。
貴重品は手荷物で肌身離さず持っていきましょう。
リチウムイオン電池は預入荷物NGですが、手荷物でなら持ち込めます。
手荷物で注意すべきは液体の持ち込みです。
液体は100ml以下の容器に小分けし、1つの袋にまとめる必要があります。
袋の大きさも決まっています。味噌やシャンプー・リンスも液体扱いなのでご注意ください。
持っていける物や量は航空会社によって若干異なりますので、詳しくは各航空会社のHPをご覧ください。
液体は機内手荷物以外で持ち込むのがおすすめです。航空便・船便・機内預け荷物なら液体持ち込み量の制限はありません。
アメリカへの引っ越し荷造りの注意点
アメリカに持っていくべきものと必要ないもの
家具・家電はすべて持っていけばいいわけではありません。
アメリカの住宅にはキッチン家電があらかじめ設置されています。
日本では必要だったけれどアメリカでは使わない家具もあります。
また、日用品や調味料は日本製品の方が安かったり質が良かったりするため、できるだけ日本で買っていくことをおすすめします。
持っていくべきものと必要ないものについてはこちらの記事にまとめました。
詳しくはこちら
-
アメリカ駐在に日本から持っていくべきもの・持っていってよかったもの
続きを見る
渡米にあたって必要な持ち物
渡米時のスーツケースはTSAロック付きのものを強くおすすめします。
アメリカでは飛行機の預け荷物の中身をランダムでチェックしており、TSAロック以外の鍵をかけていると鍵を壊されてしまいます。
TSAロックのスーツケースであれば鍵をかけていても壊されません。
他にも必要な持ち物や注意事項は以下の記事で解説しています。
詳しくはこちら
-
【実体験】持っていけばよかった…アメリカ旅行に必須の持ち物とあると便利なもの
続きを見る
アメリカ旅行に必要な持ち物についての記事ですが、引っ越しで渡米する際にも必要なものなのでぜひ参考にしてみてください。
日本に残すものの保管・処分方法5つ
渡航先に持っていけないもの、持っていく必要のないものの保管・処分方法には以下の5つの選択肢があります。
- 国内倉庫で保管
- 実家に送る
- 売る
- 人に譲る・寄付する
- 捨てる
国内倉庫で保管
コンテナ倉庫から温度・湿度調整をしてくれる倉庫までいろいろあります。
引っ越しのパックに入っていなければ、自分で契約する必要があります。
ヘアスプレー、殺虫スプレー、マニキュア除光液など海外に持っていけなかったものでも国内倉庫保管はできます。
実家に送る
海外輸送も国内倉庫保管もできないものは実家で使ってもらう、または預かってもらうのも一つの手です。
例えば余った調味料や食材、キャンプをする方はチャッカマン、着火剤、炭などです。
売る
まだ使えるものはメルカリで出品したり、リサイクルショップに出したりして現金化できます。
人に譲る・寄付する
人に譲ったり、寄付したりすることもできます。売るのが面倒という方におすすめです。
不用品の寄付についてはこちら
-
【不用品の寄付】信用できる団体の見分け方とおすすめ寄付先3選
続きを見る
捨てる
上記に該当しないものは捨てることになるかと思います。
ゴミの日に出すこともできますし、回収業者に依頼すれば家まで取りに来てもらえます。
おわりに:引っ越し当日の様子
夫は数か月前に渡米済みだったため引っ越し当日は妻である筆者だけで対応しました。
荷物の仕分けは筆者が行いましたが、段ボールに詰める作業はすべて引っ越し業者さんがやってくれました。
すべての荷物に対して送ってはいけないものが入っていないかチェックし、梱包してくれました。
見られたくないものは外から見えないように袋に入れておけばそのまま詰めてくれました。
当日は業者の方がやってくれたので意外と暇で、隅の方でスマホをいじっていました(笑)
荷物の分別さえ終われば楽になるので頑張りましょう!
海外移住時の準備全般については以下の記事で解説しています
海外移住準備まとめ
-
【海外赴任準備】経験者が教えるアメリカ駐在前にやることリスト
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