

今回はこんなお悩みに答えていきます。
こんにちは。アメリカ在住のおゆと申します。先日のニューヨーク旅行でニューヨークシティパスが大活躍しました。ニューヨークシティパスを使うと観光地に割引価格で入場できます。1週間の滞在で行きたいところは制覇しましたが、ニューヨークシティパス以外の入場料は一切払う必要がありませんでした。
ここではニューヨーク観光をお得に楽しみたいあなたに向けて、ニューヨークシティパスとは何か、使い方、注意点をわかりやすく解説します。
ニューヨークシティパスとは?特徴6つ
ニューヨークシティパス(NEW YORK City Pass)とはニューヨークの観光地6か所を最大42% OFFで利用できる観光パスのことです。
こんな方におすすめ
- お得に楽しみたい
- 主要な観光地に行ってみたい
- 観光地を効率的に回りたい
- 3日以上滞在する
- ニューヨーク観光は初めて
とにかくお得!
大人$136、子供$112で以下の6か所の観光地に入場することができます。カッコ内はニューヨークシティパスが無い場合の入場料です。
- エンパイアステートビル
(定価:大人$66.41、子供$66.41) - アメリカ自然史博物館
(定価:大人$28.00、子供$22.50) - メトロポリタン美術館
(定価:大人$25.00、子供$12.00) - トップ・オブ・ザ・ロック展望台
(定価:大人$43.55、子供$43.55)
または
グッゲンハイム美術館
(定価:大人$25.00、子供$18.00) - 自由の女神像とエリス島へのフェリー移動
(定価:大人$23.50、子供$23.50)
または
サークルライン観光クルーズ
(定価:大人$37.00、子供$37.00) - 9/11メモリアルミュージアム
(定価:大人$28.00、子供$22.00)
または
イントレピッド海上、航空&宇宙博物館
(定価:大人$33.00、子供$33.00)
主要な観光地ばかりです。定番の自由の女神や9/11メモリアルミュージアムが入っているのが嬉しいところです。ニューヨークシティパスを使っても普通にチケットを買うのと観光できる範囲は同じです。

どれくらいお得なの?
日本語対応している
日本語対応した公式HPがあります。購入前から購入後のサポートまで日本語でしてくれるので、「よくわからないものを買ってしまった…」とならないのが安心です。
予約が必要な施設は英語のHPから予約する必要がありますが、予約ページのリンクを用意してくれるので自分で1から探すよりハードルが低いです。
有効期間に余裕がある
ニューヨークシティパスは購入後1年以内ならいつから使い始めてもOKです。コロナで旅行が延期になってしまっても安心です。
使い始めてからは9日間有効です。1日1か所ずつ回っても余裕があります。
使わなければ全額返金OK
未使用のニューヨークシティパスは購入後1年以内であれば全額返金されます。ただし、使用後や予約後は返金されないので注意です。
効率的に観光できる
ニューヨークシティパスが無ければ観光地のHPを自分で探してチケットを購入するか、現地に行ってチケット購入の列に並ばなくてはいけません。現地で事前予約が必要とわかることも…
ニューヨークシティパスを購入すれば各観光地のチケットが一括で手に入ります。予約が必要な場所を教えてくれるので、事前予約して効率的に観光することができます。
スマホで完結
購入後すぐにメールで以下のようなQRコードが送られてきます。このQRコードで各観光地に入場できます。印刷の必要がないので便利です。
※事前に予約が必要な場所は購入後に送付されるメールを参照。
ニューヨークシティパスで行ける観光地
ニューヨークシティパスでは以下の観光地の内6つを選んで行くことができます。
エンパイアステートビル
こんなところ
- ニューヨークで2番目に高い建物(1番はワールドトレードセンター)
- マンハッタンの南端まで見渡せる眺望
- 映画キングコングでキングコングが登っていたあのビル
- 展望台と2階の博物館への入場が可能
- 同日の夜間の入場も可能
- 公式HPはこちら
展望台に行く前に2階の博物館に通されます。キングコングと記念撮影ができるブースが人気でした。
展望台は80階と86階にあります。最初に80階の展望台までエレベーターで向かい、希望者はさらにエレベーターで86階に向かいます。周りの建物を見下ろす「まさに展望台!」という眺望でした。夜間に2度目の入場もできますよ。
アメリカ自然史博物館
こんなところ
- 恐竜の化石から現代の動物の標本まで様々な生物の展示がある
- アジア文化についての展示や環境問題に関する展示など幅広い
- プラネタリウムあり
- 映画ナイトミュージアムの舞台
- 公式HPはアメリカからのみアクセス可能
歴史ある博物館という印象でした。巨大な恐竜の化石の展示がいくつもあり、子供から大人まで楽しめる施設でした。特別展示が3種類あり見たいものを1つ選ぶことができます。

メトロポリタン美術館
こんなところ
- アメリカ・ヨーロッパ・アジアなど各地の美術品が約20の部門に分けて展示されている
- 1日ではすべて見終えられないほどの広さ
- 別館のクロイスターズ美術館にも入場可能
- オーディオガイドなどのプログラムはコロナで利用不可
- 公式HPはこちら
とにかく広い建物の中にピカソ・ゴッホ・モネなどの名立たる有名作家の作品が目白押しです。じっくり見ていたら1日掛けても回り切れません。普段は夜5時までの営業ですが、金曜と土曜だけ夜9時まで営業しているので、ガッツリ見たいという方はこの日に行くのがおすすめです。
トップ・オブ・ザ・ロック展望台
こんなところ
- ロックフェラーセンターの中心にそびえ立つG.E.ビルの展望台
- 70階は柵が低めに作られているので遮るものがほとんどない状態で景色を楽しめる
- ゆっくり景色を楽しみたい人におすすめ
- 公式HPはこちら
エンパイアステートビルよりは少し低めの69階と70階にある展望台です。ビルが近くに見えてまた違った表情の景色が楽しめます。さっと展望台まで登れるのがいいところ。他の観光地に比べて空いているのでゆっくり景色を楽しみたい方におすすめです。
グッゲンハイム美術館
こんなところ
- ピカソ、ジャガール、ルソーなど19世紀末の作品を中心に所蔵している
- スパイラル構造の建物を進みながら見学できるユニークな造り
- 建物は国定歴史建造物に指定されている
- 公式HPはこちら
現代美術を扱った美術館です。スパイラル状の緩いスロープを進んでいくと美術館を一巡できる構造になっています。建物自体もお目当ての1つになりそうです。
自由の女神像とエリス島へのフェリー移動
こんなところ
- 自由の女神像を間近で見られるフェリーツアー
- 自由の女神があるリバティ島と移民博物館があるエリス島両方へ行ける
- リバティ島では音声ガイド利用と自由の女神博物館への入場が可能
- エリス島では移民博物館への入場が可能
- クルーズツアーの公式HPはこちら
自由の女神像はリバティ島という島にあります。マンハッタン南端の船着場からフェリーに乗って15分ほどで到着です。自由の女神と取った記念写真は一生の思い出になることでしょう。島では日本語の音声ガイドを借りることができます。自由の女神博物館もあり、自由の女神を巡る歴史を知ることもできます。
台座や女神の王冠に入るには別途チケットの購入が必要です。
リバティ島からフェリーに乗るとエリス島へ連れて行ってくれます。エリス島はかつて移民が最初に上陸する島でした。移民博物館ではアメリカに来た移民たちの歴史を解説してくれます。
サークルライン観光クルーズ
こんなところ
- 以下の3つのクルーズから1つを選ぶ
- ランドマーククルーズ:ハドソン川とイースト川からニューヨークのランドマークを巡るクルーズ
- ハーバーライトクルーズ:バーとスナックをいただきながら楽しむ夜景クルーズ
- リバティークルーズ:自由の女神とニューヨークのランドマークを巡るクルーズ
- クルーズのコースはこちらの公式HPから
3つのクルーズから好きなものを選べます。自由の女神博物館などでじっくり学ぶというより、ニューヨークの景観を中心に楽しみたいという方はこちらがおすすめです。
ニューヨークシティパス利用時の注意点
事前予約が必要
ほとんどすべての施設で事前予約が必要です。予約していないと入れてくれない、または長時間待たされることもあります。(ニューヨークシティパスを使わない場合も予約は必要です。)
「予約時間に到着できなかったらどうしよう…」と不安になるかもしれませんが、予約時間を30分以上過ぎていても入れてくれたのであんまり厳密に考えなくても大丈夫です。調子に乗って予約時間より1時間以上早く行ったときは入れてくれませんでした…予約時間より早いのはダメ、遅いのはある程度OKというのが筆者の経験です。

あくまで自己責任でお願いします。
スマホの電池注意
ニューヨークシティパスのQRコードはメールに添付されているので、スマホの電源が切れると使えなくなります。旅行先では地図アプリを使ったりなどしていつもより電池の減りが早いので、心配でしたらバッテリーを持っていくか印刷していくことをおすすめします。
身分証明書とワクチン接種証明書を持っていくべし
2021年11月現在、ニューヨークの全観光地では入場時に身分証明書(パスポートや運転免許証など)と新型コロナウイルスのワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)の提示を求められます。両方とも持っていないとどこにも入れないので注意です。(ニューヨークシティパスを使わない場合も同様です。)

持ち物検査あり
荷物検査と金属探知機による持ち物検査のある施設がいくつかありました。筆者が行った場所の内、以下の施設がそうでした。
- エンパイアステートビル
- 自由の女神像とエリス島へのフェリー移動
- 9/11メモリアルミュージアム
引っかかる可能性のあるものを持っていく方は注意です。
ニューヨークシティパスの使い方
ニューヨークシティパスを購入するとすぐにメールでQRコードが送られてきます。同時に以下のメールも送付されます。メールのリンク先で予約が必要な施設や予約サイトの案内を見ることができます。ほとんどの施設は予約が必要なので、余裕を持って予約しておきましょう。
エンパイアステートビルなどは予約をすると別途QRコードが送られてきます。施設の入り口、または窓口でQRコードを提示します。
アメリカ自然史博物館など、QRコードが送られてこないところもあります。そういう場合はニューヨークシティパスのQRコードを提示します。
メトロポリタン美術館の入場方法
こちらはちょっとわかりにくかったので特出しで。
いきなり展示のあるブースに突撃しても入れません。美術館の入口を入ってすぐ右または左に進んだところに下のような機械があります。まずはここにニューヨークシティパスのQRコードを読ませて入場券を発行します。機械は複数個あるので、混んでいたら別のを探してみましょう。
出てきた入場券のQRコードを見せると入場できます。同日中であれば入場券を提示して何度も出入りできました。
観光地を効率よく回ためのアイデア

そんなあなたがニューヨークシティパスを活用するためのアイデアをお伝えします。効率よく回ることでできるだけ多くの観光地を楽しんでいただけたらと思います。
近い観光地は同じ日に行く
マンハッタンは広いです。中央から南端まで歩いて1時間以上かかります。移動に時間を取られないように、近い観光地は同じ日にまとめていくのをおすすめします。例えば以下の観光地は比較的近い位置にあります。
- 自由の女神像とエリス島へのフェリー、サークルライン観光クルーズ、9/11メモリアルミュージアム
- メトロポリタン美術館、グッゲンハイム美術館、アメリカ自然史博物館
もちろん「メトロポリタン美術館はじっくり見たいから1日掛けて見たい」というのもありです。
展望台と博物館・美術館は同日に行く
展望台は所要時間が比較的短いので、時間のかかる博物館や美術館と同じ日に行くのをおすすめします。博物館・美術館をじっくり見た後に夜景を見に展望台へというイメージです。
エンパイアステートビルは昼と夜の2回入場が可能なので、両方満喫するならば午前と夜に訪れ、間に別の観光地に行くのもいいですね。
4か所以上回れば元が取れる
単純計算で1日2か所ずつ訪れるとすれば3日で6か所とも回ることができます。しかし、

という方もいらっしゃるでしょう。6か所も回れないという方は5か所か4か所でも大丈夫です。上で書いたように、ニューヨークシティパスは4か所回れば元が取れるようになっています。

というプランの立て方もありです。
短期滞在におすすめはニューヨークC3
ニューヨークシティパスは6か所の観光地を回ることができますが、短期滞在の方には多すぎるかもしれません。そのような方におすすめなのが同じ会社が販売しているニューヨークC3です。回れる観光地は3か所です。
こんな方におすすめ
- 主要な観光地に行ってみたい
- お得に楽しみたい
- 観光地を効率的に回りたい
- 短期滞在
- ニューヨークシティパスにある観光地には行ったことがある
観光地は以下から3か所を選びます。カッコ内はニューヨークC3を使わない場合の入場料です。
- エンパイアステートビル(大人$66.41、子供$66.41)
- トップ・オブ・ザ・ロック展望台(大人$43.55、子供$43.55)
- 自由の女神像とエリス島へのフェリー移動(大人$23.50、子供$23.50)
- 9/11メモリアルミュージアム(大人$28.00、子供$22.00)
- アメリカ自然史博物館(大人$28.00、子供$22.50)
- メトロポリタン美術館(大人$25.00、子供$12.00)
- ニューヨーク近代美術館(大人$25.00、子供$0.00)
- サークルライン観光クルーズ(大人$37.00、子供$37.00)
- イントレピッド海上、航空&宇宙博物館(大人$33.00、子供$33.00)
- グッゲンハイム美術館(大人$25.00、子供$18.00)
- シティクルーズ(2022年春に再開)(大人$35.00、子供$25.00)
- ハドソンヤードエッジ展望台(大人$41.37、子供$35.93)
こちらも主要な観光地ばかりです。ニューヨーク近代美術館、シティクルーズ、ハドソンヤードエッジ展望台はニューヨークシティパスで行けない場所です。
使い方や注意点などはニューヨークシティパスと同じです。お値段は大人1人$87、子供1人$67で、通常の料金より最大で33%お得です。こちらも日本語対応した公式HPから購入できます。
観光地の組み合わせによってはお得にならない場合もあるので、上記の入場料を参考に検討してみてください。
移動は電車がお得
ニューヨークシティパスの対象になっている観光地すべてを歩いて行くのはほぼ不可能です。例えば、メトロポリタン美術館から自由の女神像クルーズの乗り場までは徒歩だと2時間かかります。そこでお得に移動する手段が電車です。片道$2.75で乗れるのでUberなどを使うよりはるかに安く済みます。移動経路はGoogleマップで検索すれば出てきます。乗り間違えない自信があればバスでも移動できます。
電車を利用するにあたって便利なのがメトロカードです。
日本でいうSuicaみたいなプリペイドカードです。発行手数料が1ドルかかりますが、電車からバスへの乗り換えが無料(メトロカードが無ければ都度払う必要あり)ですし、毎回購入する必要がないので便利です。
詳しい購入方法は後日記事を書きます。
切符のように1回きり使えるSingle Rideカードもあるそうですが、筆者が使った券売機にはSingle Rideの表示がなく、買えませんでした…メトロカードしか買えないところもあるようです。
最後に、ニューヨークシティパスを使ってみた感想
筆者は初めてのニューヨーク旅行でニューヨークシティパスを使いました。帰ってきた今、思うことは

です。お得に効率よく観光できました。そのため、こちらの記事でも詳しく紹介させていただいています。これからニューヨーク観光に行かれるあなたもぜひ使ってみてください!
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