

今回はこのようなお悩みに答えます。
こんにちは。アメリカ在住のおゆです。先日、カリフォルニアディズニーに行ってきた際にART(Anaheim Resort Transportation)バスを使ったのですが、乗り方を調べるのが大変でした。あまり日本語の情報がなかった上に公式HPは正直見にくかったためです…それでも試行錯誤して利用してきました。実際に使ってみて安全で便利な路線ということがわかりました。
ここでは筆者の経験を元に、これからARTを利用する方に向けてARTの乗り方を解説します。この記事を読めば自分で調べ回らなくてもARTを利用できるようになります。
アナハイムのディズニー周辺でARTを使うべき理由
他の交通手段と比べてARTが優れている点を紹介します。
安全に利用できるから
アナハイムのディズニーランド周辺にはOCTAというローカルバスも走っています。実はOCTAの方が運賃は安いのですが、こちらの利用はあまりおすすめしません。OCTAは地元住民の方も利用するからです。アメリカでは、バスとは車が買えない貧しい方たちが乗るものというイメージです。貧富で差別する意図はないのですが、事実として貧しい方が多い場所は治安が悪くなりがちです。一応避けるのは無難でしょう。
一方でARTは観光客向けの路線です。観光地を巡回しますし、運賃もOCTAよりは高く設定されています。実際に乗ってみましたが、観光客らしき人たちばかりで安心して利用できました。
安いから
ARTの運賃は大人で片道$4、1日乗り放題が$6です。バス以外の交通手段としてはUber、Liftまたはタクシーがありますが、いずれも同じ距離を移動すれば$4よりは高くつきます。路線の範囲内であればARTを使う方がお得です。
ARTの経路検索方法
A-Way WeGoアプリのインストール
残念ながらGoogleマップだとARTの経路はうまく見つかりません。より本数が多く、同じ経路を走っているOCTAが引っかかってしまうからです。そこでA-Way WeGoというアプリを入れるのがおすすめです。ARTの公式HPでも推奨されているアプリです。
こちらからインストール(ART公式HP)利用にはユーザー登録が必要です。「Sign Up」からアカウントを作成してログインします。
経路検索
A-Way WeGoにログイン後の画面がこちらです。「Where would you like to go?」と書いてある検索欄に行先を入れます。
試しにディズニーランドへ行く経路を検索してみます。まず検索窓に目的地の「ディズニーランド」と入れます。アプリの表示は英語ですが、検索ワードは日本語でもOKです。候補にカリフォルニアディズニーが出てくるので選択します。
目的地なので画面下の「To」を選択します。
デフォルトでは出発地が現在地になっているので、都度変更します。今回はディズニーの最寄り駅であるAnaheim Regional Transportation Intermodal Centerを出発地にしてみます。
経路検索の結果が表示されます。On Demandというのは使ったことはないですが、好きな時間の好きな位置にバスをチャーターする機能らしいです。その下2つはスケジュールされているバスの経路です。
7:27発の経路を選択して詳細を見てみます。12か13番のバス停から「ARTIC Express Line」という路線のバスが出発し、ディズニーランドの15番のバス停に到着する経路です。これで経路検索完了です。

ARTの路線図の見方
ARTバスには複数の路線があります。A-Way WeGoアプリではその路線図が見られます。
まず初期画面で「Routes」を選択します。
する路線名が出てきます。ダウンタウンディズニーや周辺のホテルとディズニーランドを結ぶ線は「Ball Road Line」、最寄り駅のAnaheim Regional Transportation Intermodal Centerとディズニーランドを結ぶ線は「ARTIC Express Line」です。
参考までに「Ball Road Line」の路線図はこちらです。バスのアイコンはバスの現在地を表します。
ARTのチケット購入方法
紙のチケットはAnaheim Resort Transportation Intermodal Centerで購入可能ですが、アプリならどこでも購入できて便利です。ここではアプリを使ったチケット購入方法を紹介します。
Token Transitアプリのインストール
チケット購入にはToken Transitという専用アプリをインストールする必要があります。ストアで直接探してもいいですし、経路検索のところで紹介したA-Way WeGoアプリから開くこともできます。A-Way WeGoの初期画面で「Tikets」を選択すると
「Token Transitアプリに飛ぶけどいい?」と聞かれるのでOKを押します。
Token Transitのインストール画面に行くのでアプリをインストールします。
Token Transitを開くとこちらの画面が出ます。電話番号を入力し、プライバシーポリシーに同意するにチェックして「NEXT」を押します。
入力した電話番号に認証コードが送られてくるので、次の画面で入力したらログイン完了です。
チケット購入
Token Transitの初期画面がこちらです。Token TransitではART以外の交通機関の料金も払えてしまうので、まずは支払先をARTに設定します。左上の≡マークからメニューを開いて、「Setting」を押します。
「Setting」画面で「Agency」を選択すると下の画面に移ります。交通機関には「Anaheim Resort Transportation」を選択します。
ARTを選択したら、メニューから「My Passes」を選択して初期画面に戻ります。右下のチケットマークを押すとチケット購入画面に移ります。まずは「Rider」を選択します。
チケットを使う人の選択です。「Child」は3~9歳、「Reduced」は65歳以上でどちらも身分証明書が必要です。それ以外の大人は「Adult」で、身分証明書は不要です。一度に複数枚買う場合は「I am buying multiple passes」を選択して、購入するチケットタイプを選びます。

次に「Fare」を選択して、利用期間を選びます。運賃は距離によらず定額です。

選択すると料金が画面下に表示されます。料金の左にある「Set Payment」で支払い方法を登録したら、「CONFIRM CHOISE」で購入します。
購入しただけではチケットは消費されません。チケットはアクティベートすることで消費されます。
ARTの乗り方
A-Way Wegoアプリに表示されたバス停に向かいます。バス停の番号とバス側面の電光掲示板に出る路線名を確認して乗車します。チケットはバス乗車前にアクティベートしておきます。
One Wayチケットの注意ポイント
One Wayチケットはアクティベート後30分で無効になります。バスに乗る直前にアクティベートするのをおすすめします。

バスには前のドアから乗ります。FeliCa対応スマートフォンを使っている場合は運転席のすぐ横にある機械にタッチし、タッチ後の画面を運転手に見せます。チケットを複数枚買った場合は、使う分をすべてアクティベートして1回タッチすればOKです。FeliCa非対応の場合はチケット画面を運転手に見せます。
降りる時は何もする必要はありません。]
おまけ:無料のディズニーランド・モノレール
ダウンタウンディズニーとディズニーランドの間にはディズニーランド・モノレールが走っています。
ダウンタウンディズニーとはディズニーショップが集まったエリアです。パークの外にあり、入場料は無料です。ディズニーランドの入り口から遠いのですが、モノレール使うと楽に移動できます。
しかもディズニーランドの入場チケットを入口で見せれば無料で乗車できます。
内部は近未来的でアトラクションのようでした。乗りながらパークの景色を楽しめました。
ディズニーランドのトゥモローランド内に駅があるので直接モノレールで入園しました。
ディズニーランド・モノレールは開園から夜7時まで約10分おきに運行しています。

まとめ
ARTの運転手さんは親切だったのが印象的でした。一度、チケットを買わずに乗ってしまったお客さんがいたのですが、運転手さんはとりあえずそのお客さんを乗せ、アプリでチケットを購入する方法を教えて出発しました。その方たちはバスに乗りながらチケットを購入して無事支払いできていました。
乗るにあたっては新しいアプリを2つも入れなくてはいけないのはなかなか面倒ですが、一度使ってしまえば次からスムーズに利用できるかと思います。カリフォルニアディズニー周辺の往来にはARTの利用がおすすめです。