こんなお悩みにお答えします。
以下ではアメリカの水道水事情と浄水アイテムを紹介します。
この記事でわかること
- アメリカの水道水は飲める?煮沸すべき?料理に使える?
- アメリカの水道水は硬水か軟水か
- わが家の水道水の使い道
- アメリカでは飲料水を買うべきか
- アメリカのおすすめ浄水アイテム
アメリカの水道水は飲める?煮沸すべき?料理に使える?
水道水の安全性
アメリカは水道水が飲める国です。料理に使っても問題ありません。
水質基準は日本より厳しいので、日本よりむしろ安全です。
一方で州によって環境の良し悪しや環境問題に真剣に取り組んでいるかどうかが違うので、水質は異なります。
U.S. Newsの水道水のきれいな州ランキングによると50ノ州の内1~5位はこちらです。
- ハワイ
- マサチューセッツ
- バージニア
- フロリダ
- 南カリフォルニア
その他の主な都市はニューヨークが6位、ワシントンが9位、北カリフォルニアが17位、テキサスが33位、ミシガンが34位でした。
水道水への添加物
日本と大きく違うのはフッ化物の添加です。
アメリカの多くの州では国民の虫歯予防目的で水道水にフッ化物が添加されています。
フッ化物は日本では使われていないですが、歯に良い成分で歯磨き粉にも含まれています。
フッ化物の添加には賛否両論あります。
アメリカの歯科医師会は安全であると述べている一方で、フッ素は神経機能を低下させると主張している人もいます。
フッ化物は水の煮沸や蒸留(沸騰させて出た水蒸気を冷やして水に戻すこと)では取り除けません。
浄水器のフィルターもすり抜けます。
フッ化物を摂取しないためにはSpring Water(天然水)を購入するしかありません。
ちなみにミシガン州にあるわが家の水道水は塩素臭がきついです。
気にするか気にしないかは人によります。
アメリカの水道水は硬水か軟水か
アメリカでは場所によって水の硬度が違います。
以下はアメリカの水の硬度マップです。
濃い青のエリアが最も硬度が低く、薄い青、白、赤の順に高くなっていきます。
山に近い内陸部に硬水が多く、海岸部に軟水が多いですね。
引用:U.S. Geological Survey Map of water hardness in the United States
ちなみに日本は軟水です。
硬水は軟水よりミネラルが多く含まれています。
軟水に慣れている日本人が飲むと少し違和感があるかもしれません。
また、硬水のシャワーを使うと髪の毛が傷みやすいです。
一方でパスタをモチモチに茹でるには硬水の方が適しているそうです。
わが家の水道水の使い道
水道水をどう使うのかは正直言って家庭の方針次第です。
ここでは一例としてわが家でどう使っているのかを紹介します。
わが家ではフッ化物も気になりますが、国が大丈夫と判断したことと利便性・経済性を考えて、直に飲む以外の水はすべて水道水を使っています。
わが家で水道水を使う場面
- 煮沸させて麦茶を作る
- 料理に入れる水
- 歯磨き
- 食器洗い
- シャワー
わが家の水道水は塩素臭がきつめなので添加物が気になります。
少しでも添加物を飛ばすために水道水は飲む前に煮沸させています。
アメリカでは飲料水を買うべきか
これも家庭の方針によります。
心配であればスーパーやネットショッピングで安全な水を購入できます。
アメリカで買える飲料水は以下の3種類です。どれも1ガロン(4リットル弱)数ドルで買えます。
Purified Water
湧き水や水道水などをろ過、殺菌したお水です。
Distilled Water
水を蒸留して純粋な水だけを取り出したものです。
Spring Water
天然水をろ過、殺菌したお水です。
Distilled Waterは飲み水には向かない
Distilled Waterは飲めますが、飲み水にはあまり向いていないそうです。蒸留すると通常水に含まれているミネラルが取り除かれるので、飲むと身体のミネラルが取られてミネラル不足になりやすいと言われているためです。
値段はSpring Waterが最も高く、Purified Waterが中間、Distilled Waterが一番安いです。
天然水を飲みたい方はSpring Waterがおすすめです。
日本でも有名なクリスタルガイザーはアメリカのAmazonで購入できます。
アメリカで特に人気で飲みやすいSpring WaterはFIJIです。Amazonではベストセラーになっています。
アメリカ版Amazonの使い方
-
アメリカ版Amazonアカウント作成&購入方法※日本アカは統合不可
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一方、Purified Waterで良い場合は買うより以下で紹介する浄水器を設置する方が楽ですし経済的です。
アメリカのおすすめ浄水アイテム
浄水器
浄水器ではフッ化物を取り除けないのでフッ化物対策にはなりませんが、小さなゴミや塩素などの添加物、重金属を取り除くことができます。
家庭の方針によっては付けるのもアリです。
水道水を煮沸させないでそのまま飲む場合は浄水器を使った方がいいかもしれません。
アメリカで有名な浄水器はブリタです。日本でも有名ですよね。
ピッチャータイプの浄水器はこちら。
蛇口に取り付けるタイプはこちら。
軟水に近づけるシャワーヘッド
住んでいる地域によっては水道水が硬水です。
アメリカでは水質検査の基準が厳しいため、添加物が多く含まれているかもしれません。
硬水も添加物も髪に良くないです。
さらにアメリカのシャワーヘッドは壁に固定されているのが一般的なので正直洗いにくいです。
これらを解決するためにシャワーヘッドを変えることにしました。
Amazonでシャワーヘッドを検索するとたくさんの商品がヒットします。
ヘッドの形は様々、値段もピンからキリまであります。
そんな中、3時間くらい探して選んだのがこちらです。
決めた理由はこちらです。
- ホース付き
- 重金属、塩素などを取り除くフィルター付
- 水の出方が3種類
- 取り付けに工具がいらない
- 安い
- 評価が良い
箱を開けると部品が入っているので、手順書に沿って組み立てました。
説明書の写真を見ながら簡単に組み立てられました。
次にもともと付いていたシャワーヘッドを取り外します。ヘッド部分を掴んで回すと取れます。
取れました。
ヘッドから水が滴るので注意してください。ここに新しいシャワーヘッド付けて完成しました。取り付けに工具はいりませんでした。
ホースが付いているので洗いやすさが全然違います。
フィルターで水道水に含まれる金属や塩素などを取り除いてくれるので一石二鳥です。
さらに水の出口が適度に小さいので、水の当たり心地が柔らかいところも気に入っています。
水の出方は3種類に切り替えられます。
毎日髪を洗いたいという方にはおすすめのシャワーヘッドです。
$100以上するシャワーヘッドもありましたが個人的にはこちらで十分でした。
水栓金具のサイズについて
紹介したシャワーヘッドは一般的なアメリカの水栓金具サイズである1/2インチの水栓であれば取り付け可能です。日本で売っているものは基本的にアメリカの水栓金具に合わないので、シャワーヘッドはアメリカの店かAmazonで買うのが無難です。
おわりに:水道水をどう使うかは人それぞれ
アメリカの水道水は日本と同じように使えますが、飲料水用には別途水を購入している人も多いです。
玄関前に大量の水が置き配されている家はちらほらあります。
X(旧Twitter)を見ていると浄水アイテムを使っている人も多いです。
ぜひ各家庭に合った方法をご検討ください。