

こんな疑問にお答えします。

この記事でわかること
- アルカトラズ島の刑務所観光ツアーの内容
- アルカトラズ島への行き方
- アルカトラズ島ツアーのチケットの料金と買い方
- アルカトラズ島ツアーの見どころ
【公式】アルカトラズ島の刑務所観光ツアー
アルカトラズ島とは?
アルカトラズ島にはかつて脱獄不可能と言われ、数々の凶悪犯が収容されていたアルカトラズ連邦刑務所がありました。
周囲は海に囲まれており、脱獄するには海を渡らなくてはいけません。
こちらは対岸の港から見たアルカトラズ島です。
対岸までは頑張れば泳げそうな距離ですが間の海は潮の流れが早く、水温も低いため泳ぐのは困難です。
刑務所が稼働していた1934~1963年の約30年間に生きて脱獄できた人はいないとされています。
アルカトラズ島で起きた有名な脱獄劇はクリント・イーストウッド主演の映画「アルカトラズからの脱出」の題材になっています。
1963年に刑務所としての役目を終えてからはインディアンに島が占領されるなどの事件を経て現在はアメリカの国立公園として観光地化されています。
アルカトラズ島の刑務所観光ツアーの流れ
アルカトラズ島を観光するにはツアーに参加し、フェリーで島に向かいます。
ここではDay Tourの流れを紹介します。
フェリー乗り場にはアルカトラズ島の模型があって自由に見学できます。
フェリーの出発時間になったら列に並んで乗船します。
フェリーからはサンフランシスコの街並みが見えますよ!この日は曇ってて残念。
15分ほどで島に着いたらレンジャーさんの説明を聞きます。(あまり聞き取れなくても困らなかった。)
赤字で「INDIAN LAND」と書いてあるのは刑務所閉鎖後に島がインディアンに占領されていた時の名残です。
ガイドブックは1つ1ドルで売っていました。
坂道を少し歩いて刑務所に入ります。
中では音声ガイドを借りられます。日本語音声ガイドも利用できますよ。
言語を聞かれるので「Japanese」と答えれば日本語の音声ガイドを渡してくれます。
音声ガイドを聞きながら刑務所内を散策します。
音声ガイドの「次はこちらにお進みください」という案内に沿って進みます。
音声ガイドに従うと1時間ほどで刑務所内を見終わります。音声ガイドを返却したら島内を自由に散策できます。
見終わったらフェリーに乗って元の港に戻ります。
アルカトラズ島への行き方
アルカトラズ島にはピア33から出航するフェリーに乗って約15分で到着します。
ピア33の場所はこちら。
フェリーに乗るにはアルカトラズ島の観光ツアーに参加する必要があります。
往復フェリーの出発時刻は日によって異なるのでこちらからご確認ください。
ツアーのチケットを購入すると行きのフェリーの時間が確定するので時間に間に合うように集合しましょう。
帰りは好きな時間のフェリーに乗ればOKです。
アルカトラズ島観光ツアーの所要時間とチケットの料金
アルカトラズ島の刑務所観光ツアーには以下の4種類あります。
Day Tour
昼の間にアルカトラズ島を見て回る最も一般的なツアーです。
ツアー内容は上で紹介しました。
所要時間 | 2.5時間 |
料金 | 25.8~42.15ドル |
料金に含まれるもの | 往復フェリー、日本語音声ガイド |
Night Tour
夜の間に島に上陸するツアーです。フェリーからは夕焼けや夜景が楽しめます。
島では特別展示の見学や英語ガイドの解説が付いています。Day Tourと同様、日本語音声ガイド付きの刑務所見学もできます。
所要時間 | 3時間 |
料金 | 31~52.7ドル |
料金に含まれるもの | 往復フェリー、日本語音声ガイド、英語ガイド、特別展示 |
Behind The Scenes Tour
Day Tourの内容に加えて、専門家のガイドによるアルカトラズ島の歴史解説と一般に立ち入りが禁止されているエリアの見学が含まれたツアーです。
最大30名しか参加できない少人数制の特別なツアーです。
所要時間 | 4.5時間 |
料金 | 81~97.7ドル |
料金に含まれるもの | 往復フェリー、日本語音声ガイド、英語ガイド、立ち入り禁止エリアへの入場 |
Bay Discovery Cruise
サンフランシスコ北部の観光地を見て回るクルーズツアーです。上陸はしませんがアルカトラズ島もコースに含まれています。
船内ではアプリを利用して日本語音声ガイドを聞けます。
所要時間 | 1.5時間 |
料金 | 25~40ドル |
料金に含まれるもの | フェリー、日本語音声ガイド |
アルカトラズ島観光ツアーのチケットの買い方
チケットはこちらのアルカトラズのシティクルーズ公式HPから購入できます。
公式HPで参加するツアーと日付を選択して「Search」を押します。
次の画面で出発時刻と人数を選択して「Continue」を押します。
次の画面で飲み物と食べ物を予約できます。必要なければこのまま「ADD TO CART」を押します。
「CHECKOUT NOW」を押します。
あとは住所、氏名、支払い方法など必要事項を入力して購入します。
Ticket Assurance(チケットの返金保証)はチケット代金の10%の追加料金を払うことで以下の保証が受けられます。
- 出発の24時間前までのキャンセルで全額返金
- 別の日のフェリーに振替
付けても付けなくてもどちらでもいいです。
購入が完了するとQRコードが発行されます。これを使ってフェリーに乗船します。
QRコードはスマホの画面上に表示したまま見せればOKです。
アルカトラズ島の刑務所観光ツアーの見どころ
アルカトラズ島ツアーに参加してみて特に印象的だった場所を紹介します。
ずらっと並ぶ監房
刑務所に入ると監房がぎっしりと並んでいます。
3階建ての監房が何列も並んでいます。この刑務所には最大で312人が収容されていたそうです。
監房1つ1つにはベッド、イス、机、トイレ(ベッドの奥)、洗面所、棚が設置されています。
許される範囲で好きなものを持ち込むこともできたそうです。
1つだけ中に入れる監房もありました。
服役中みたいな写真も撮れます。
素行の悪い囚人向けの監房
素行の悪い囚人はこちらの特別な監房に入れられていました。
扉は2重になっていて、外側の扉を閉じると真っ暗になります。
中は電気を点けることになっていたそうですが、実際には点けてもらえないこともあり、真っ暗闇で過ごす囚人もいたそうです。
この監房も中に入れます。暗闇で過ごしていた囚人たちの気分を味わえますよ…!
運動場やシャワー室などの設備
刑務所内には当時使われていた設備が残っています。囚人たちの暮らしがリアルに感じられるポイントです。
こちらは囚人たちのシャワー室です。
囚人たちはここで一斉にシャワーを浴びていたそうです。
こちらは囚人たちの運動場です。
素行が良い囚人はここで運動する権利をもらえたそうです。
他にも面会所や囚人向けの図書館などがありました。
どれもほぼ当時のまま残されており、実際にここで多くの囚人が暮らしていたことが伺えます。
催涙ガス装置が取り付けられた食堂
食堂で使うナイフとフォークは武器にもなります。そこで万が一騒動が起こった時のために食堂の天井には催涙ガスを噴射する管が取り付けられていました。
写真左上の管です。なんとも緊張感漂う食堂ですね…
奥には鉄格子で仕切られた厨房があります。
包丁を入れる箱には包丁のシルエットが書いてあり、包丁がなくなっていないかがすぐわかるようになっています。
看守や囚人たちのエピソード
音声ガイドでは刑務所内の場所ごとに看守や囚人たちのエピソードを聞けます。
例えば食堂では食事にパスタばかり出て不満を貯めた囚人たちが暴動を起こしかけた話、面会所では何年も会っていない妹が面会に来てくれた囚人の話が聞けました。
他にも色々なエピソードがありました。どれも実際にあった話です。
今見ている風景に当時の光景が重ねながら見学できます。
最も有名な脱獄劇
アルカトラズ島ではおそらく世界で一番有名な脱獄劇が繰り広げられました。後に映画「アルカトラズからの脱出」の題材になる事件です。
脱獄を試みたのは3人の囚人です。彼らは食堂からくすねたスプーンを使って壁の通気口を広げ、夜中そこを通って外に出てしまいました。
こちらが実際の監房です。通気口にはカモフラージュの蓋がされていたそうです。
しかも発見を遅らせるために作り物の顔を置いていました。
彼らの思惑通り看守は彼らが寝ていると思い込んでいました。脱獄後の朝には声を掛けても全然起きない囚人がいると騒ぎになったそうです。
当時彼らを起こしに行った囚人の話も音声ガイドで聞けます。
脱出した脱獄犯たちは手作りのいかだを使って島からの脱出を試みたと見られています。その後の行方は不明ですが、3人とも溺死したのではないかと言われています。
フェリーからの景色
往復のフェリーからはサンフランシスコやアルカトラズ島の景色が見えます。
ゴールデンゲートブリッジも見えました。
曇ってて残念ですが、サンフランシスコのビル群も見えます。
夜はきっとサンフランシスコのきれいな夜景を拝めます。
おわりに:アルカトラズ島に行った感想
アルカトラズ島は有名な観光地だったので行ってみました。結果、かなり面白かったです。
ツアーを面白くしてくれた要因はやはり日本語音声ガイドです。
アメリカの観光地では英語の解説しかなくて内容がほとんどわからないこともザラですが、アルカトラズ島の音声ガイドは日本語も利用可です。
しかも実際にあったエピソードが聞けるので当時の様子がありありと浮かびます。
ここでしかできない貴重な体験ができました。