こんなお悩みにお答えします。
この記事でわかること
- 海外駐在からの帰任・本帰国前後にやること・やってよかったこと
- 本帰国にあたって必要なかった手続き
海外駐在からの帰任・本帰国"前"にやること・やってよかったこと
日本の家探し
わが家ではアメリカにいる時に賃貸契約を済ませました。
内見はオンラインで海外からでもできました。
オンライン内見は不動産会社の方とアポを取り、当日Zoomでビデオ通話しながら行います。
家でくつろぎながら内見できるのでかなり楽でしたし、部屋の様子もちゃんとわかりました。
ただ、移動時間はビデオを繋がないので周りの街の様子はわかりにくかったです。
また、アメリカと日本の時差が13時間あったので内見が終わったのが深夜12時くらいでした。
オンライン内見のメリット・デメリットはありますが、満足のいく家を見つけることは可能でした。
部屋を決めたらあとは夫の会社が依頼した代理店が手続きしてくれました。
多くの管理会社では入居の1か月前から契約が可能なので、それより前の内見は断られることがあります。それより前でも物件の候補は挙げてもらえるので、内見が可能になるまでに物件の目星を付けておくといいかと思います。SUUMOなどで物件を見つけてこちらから提案することも可能でした。
退去報告
退去日が決まったらアメリカで住んでいる家の管理会社(リーシング・オフィス)に余裕を持って報告しておきます。
同時に退去の立ち合い日時を決めておきます。
ちなみに立ち合い時に目立つ汚れや傷、設備の破損があると高額な修理・清掃費を請求されることがあるそうです。
退去前に修理を頼んでおけば無料で修理してくれるので、退去前にチェックしておきましょう。
目立つ汚れは掃除しておくのが無難です。
一時滞在するホテルの予約
アメリカまたは日本でホテルに一時滞在する方は予約をお忘れなく。
アメリカのホテルはアメリカの家の退去後から出国までの仮住まいとして使えます。
日本のホテルは帰国してから新居に必要物資が届くまでの仮住まいになります。
ホテル予約はできるだけ早くしておくのがおすすめです。
飛行機の予約
飛行機も帰国日が決まったらできるだけ早く予約しておきましょう。
直前だと窓側と通路側の席は埋まってしまいます。
引っ越しの手配
引っ越し業者と連絡を取り合って船便・航空便それぞれの日程を決めておきます。
船便は約2か月、航空便は約10日で届き、船便・航空便ともに複数回に分けて送ることもできます。
船便は2回に分けて1回目の船便を帰国2か月前、2回目の船便と航空便を帰国直前に送るのがおすすめです。
そうすれば1回目の船便と航空便が帰国した直後に届くので、新生活に必要なものがすぐ手に入ります。
荷物の仕分け(免税範囲に注意)
引っ越しの日が近づいたら荷物を船便・航空便・帰国時の手荷物・処分する物に仕分けます。
航空便には帰国後すぐに必要になるもの、手荷物には帰国時やホテル暮らしで使うもの、船便にはそれ以外を仕分けます。
肉類、植物、違法薬物、コピー商品は日本に持ち込めません。航空便ではバッテリーも送れません。貴重品は手荷物で持ち込みます。
現地で買ったものを引っ越し荷物に入れる場合、1人20万円分までなら免税になりますが、それ以上は輸入とみなされるので見つかり次第連絡が来て税金を払わなくてはいけません。
超過しそうな分は空港の免税店で買うのがいいかと思います。
Wi-Fi・SIMの解約
現地で契約しているWi-FiとSIMを解約しておきます。
Wi-Fiは機器を返送しなくてはいけないこともあります。
観光
帰国まで滞在先の国を思う存分観光しておくのがおすすめです。
引っ越しが近づくとバタバタするので引越しの2か月以上前に行っておくのがいいかと思います。
お土産・プレゼント購入
日本で会う人たちへのお土産や現地でお世話になった方たちへのプレゼントも購入しておきましょう。
海外駐在からの帰任・本帰国"後"にやること・やってよかったこと
転入届の提出(住民票を入れる)
まずは帰国後14日以内に引っ越し先の役所で転入届を提出します。
転入手続きにはパスポートが必要です。
入出国スタンプを確認されるので押してもらうのをお忘れなく。
スタンプを押してもらえなかった場合は航空券など入出国日がわかるものを持っていきます。
本籍を置いていない市区町村に海外から転入する場合は戸籍謄本と戸籍の附票が必要なこともあります。筆者の自治体ではパスポートだけでOKでした。
転入届を提出したら運転免許証の住所変更で使う住民票の写しも取得しておきます。
運転免許証の住所変更
住む地域の管轄の警察署に行って運転免許証の住所変更を行います。
住所変更には身分証明書と住所が確認できる書類が必要なので、パスポートと住民票の写しを持っていきます。
マイナンバーカードの作成
マイナンバーカードは海外赴任時に返納してきているので、新しく作る必要があります。
発行方法については転入時に役所で案内があるかと思います。
申請はスマホでもできます。
納税管理人の解任
海外赴任中に納税管理人を立てていた場合、帰国後に解任手続きをします。
住民税は海外赴任前に住んでいた役所、自動車税や個人事業税などは県税事務所での手続きします。
Wi-FiとSIMの契約
新居のWi-Fiと日本のSIMを契約します。
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電気・水道・ガスの契約
新居の電気・水道・ガスをそれぞれ入居までに契約しておきます。
賃貸の場合は管理会社が指定する業者、持ち家の場合は自分で選んだ業者に連絡を取って契約します。
銀行・保険の住所変更
日本の銀行口座と保険に登録している住所を引っ越し先に変更します。
住所は各銀行・保険会社の公式HPまたは電話で変更可能です。
クレジットカードの住所変更
クレジットカードに紐づけられている住所も変更しておきます。
変更しないとカードの更新時に新しいカードを受け取れなくなってしまいます。
住所変更は各クレジットカードの公式HPまたは電話でできます。
海外の銀行口座から日本の口座へ送金
駐在中に得た外貨は必要に応じて海外の銀行口座から日本の口座へ送金しておきます。
海外の銀行口座で手続きして海外送金することも可能ですが、やり取りはすべて英語になりますし、手数料が高くなりがちです。
海外送金サービスのWiseなら手数料が割安ですし、日本語表示にも対応しているので内容をしっかり理解しながら送金手続きができます。
Wiseを使った海外送金の方法について詳しくは以下の記事で解説しています。
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海外の銀行口座の解約
海外の銀行口座は給料振り込みがないと維持費がかかる場合があります。
今後使う予定がなければ残ったお金を日本の銀行口座に送金して解約します。
銀行によっては解約手続きを店舗窓口で行う必要があるので、解約方法は事前に確認しておきましょう。
親戚や友達への挨拶
帰国したら親戚や友達に会ってお土産を渡したり近況を語り合うのを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
帰国後2週間くらい経つと余裕が出てくると思うので、予定を合わせて会いに行くのもいいですね。
本帰国にあたって必要なかった手続き
仮住まいへの住民票異動
本帰国前に家を決めていても帰国したその日から住み始めるのは難しいですよね。
多くの人は実家かホテルに数日から数か月住むかと思います。
その場合、仮住まいする自治体での住民票の異動は必要なのでしょうか?
調べたところ、住む期間が1年未満ならば住民票の異動は必要ないとのことでした。
筆者も仮住まいに住んでいる間は住民票を入れず、契約した家に引っ越してから転入手続きをしましたが、何も問題ありませんでした。
健康保険
日本で給料を受け取っていれば海外赴任中であっても本人と扶養家族は健康保険に加入し続けられます。
その場合は帰国後、特に手続きの必要はありません。
海外赴任にあたって健康保険を抜けてきた方は再契約の手続きが必要です。
年金
海外赴任期間が5年以内であれば日本の年金制度に継続して加入し続けることになるため、帰国後の手続きは不要です。
5年以上海外赴任する場合は渡航先の国の年金制度へ加入し、日本の年金制度には任意加入になります。この場合は帰国後に手続きが必要です。
上記は社会保障協定が発行されている国の場合です。社会保障協定未発行の国へ赴任する場合は現地の年金制度と日本の年金制度両方に加入することになります。
駐在員が赴任後も厚生年金に加入し続けていれば配偶者の年金は駐在員の会社が管理してくれるので、帰国後も手続きは不要です。
駐在員が厚生年金を抜ける場合、配偶者は年金を自ら納める必要があるため、帰国後手続きが必要です。
在留届
在留届を出していた場合は帰国届を提出します。
オンライン在留届で届け出していた場合はオンライン在留届にログインして帰国届を提出できます。
大使館や総領事館の窓口に在留届を直接提出した場合は海外にいる間に帰国届を出すか、帰国後に郵送で提出します。
在外選挙制度
海外赴任にあたって在外選挙制度に登録してきた方は本帰国後約4か月で自動的に在外選挙の権利が失効します。
その後はお住いの地域で通常通り選挙に参加できるようになります。
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おわりに:本帰国、大変でした…
本帰国にあたってやることは意外と多く、しかも1つ1つに時間が掛かって大変でした。
わが家は筆者が妊娠していたのでその手続きが追加された上に、赤ちゃんを迎える準備もあったので、帰国後約2か月は土日も毎日出掛けていました。
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一方で新居探しや親戚や友達との語り合い、新しい家族の受け入れ準備は楽しかったです。
帰国して約2か月ですが、いまだに日本の食事のおいしさに感動しています(笑)
手続きは大変ですが、帰国後は日本を存分に楽しめます。
本記事が快適な日本生活の助けになれば幸いです。
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